【1月25日 People’s Daily】北京冬季五輪が近づくにつれ、テクノロジー要素がますます人々の前に示されている。

 北京冬季五輪の準備過程において、テクノロジーは建設、トレーニング、保障などの各段階に組み込まれている。冬季五輪の準備開始当初、中国科技部は関連地方、部門と共同で「科学技術冬季五輪(2022)行動計画」を研究・策定し、重点的にゼロエミッション・エネルギー供給、環境配慮型の交通、5G共有、スマート観戦、スポーツテクノロジーなどの各方面に任務を割り振り、冬季五輪準備の各業務を支援した。

 壮麗な冬季五輪絵巻の中で、テクノロジーは独特の彩りを強くした。新しく建設された国家スピードスケート競技場「氷糸帯(アイスリボン)」は、世界最大径間の単層双方向直交鞍型ケーブルネット屋根ぶきを使用し、鋼使用量は伝統的な屋根ぶきの1/4しかない。スキー競技場では、「100メートル級、分間級」の正確な気象予報が可能になった。二七国家氷雪運動訓練科学研究基地の風洞実験室では、選手が抵抗の最も少ない訓練姿勢を模索し、訓練効率を大幅に向上させることができる。テクノロジーに満ちた施設と応用は、北京冬季五輪の開催準備、試合の準備など多方面で重要な意義を持っている。

 冬季五輪により多くのテクノロジー要素を融合することは、新発展理念の貫徹とグリーン五輪の開催との結合にも表れている。例えば、張北フレキシブル直流送電網プロジェクトにより、張北地区の風力エネルギー、太陽光エネルギーなどのクリーンエネルギーから発生する「グリーン電気」が北京に輸送され、大会期間中に北京冬季五輪の全ての競技場で100%の「グリーン電気」の供給が可能になる。国家スピードスケート競技場、五棵松スポーツセンターなどの冬季五輪競技場では、二酸化炭素超臨界冷却システムを採用し、氷面の温度差を0.5度以内に抑え、二酸化炭素排出量をゼロに近づけることができる。水素燃料を使用したバス、冬季五輪村でイモ類、わらなどの再生可能資源を原材料として生産された生分解性食器なども挙げられる。各方面の正確な措置、さまざまな革新的な成果が、共に北京冬季五輪の「緑の道」を切り開いている。

 冬季五輪の「テクノロジースタイル」は、競技場建設やエネルギー供給などの分野のみならず、参加者一人一人の身近にも存在している。例えば、移動診療車やスマート移動式仮設病院は、競技中にけがをした選手が遅滞なく治療を受けられるようにする。5G電波はすべての競技場とそれに接続する道路をカバーし、試合中継などのメディア配信方法の充実により強力な支えになる。自由な視点、クラウド相互接続などの特徴を持つハイテク製品や技術は、視聴者により多くの選択肢を提供することができる。参加選手や競技場内外の観客も、冬季五輪の参加者一人一人はテクノロジーがウインタースポーツにもたらした新たな魅力を感じることができる。

 ハイテクの応用は冬季五輪の準備過程で独特の役割を発揮するだけでなく、未来においても市民の美しい生活のニーズをより満足させる。北京冬季五輪が終わった後、技術成果の体系的な整理をさらに強化し、テクノロジー成果の産業化を推進し、より多くの人の日常的なスポーツ生活を豊かにする。長期的に見れば、ウインタースポーツの持続可能な発展を推進し、冬季五輪の成果をより多くの国民に共有させるために、テクノロジーは常に欠くことのできない重要な存在だ。(c)People’s Daily/AFPBB News