【1月22日 AFPBB News】1週間のSDGsニュースを振り返る。

ペルー海岸に原油漂着 トンガ噴火の影響か

 ペルー中部の都市カヤオ(Callao)で17日、海岸に原油が漂着し、作業員が回収作業に当たった。

 国家緊急センター(COEN)によると、1万キロ以上離れた南太平洋の島国トンガで起こった海底火山の大規模噴火により発生した高波が原因。高波の発生時、ラ・パンピージャ(La Pampilla)製油所でタンカーが積み荷を降ろしていた。

ペルー中部の都市カヤオの海岸に漂着した原油(2022年1月17日撮影)。(c)Cris BOURONCLE / AFP

世界最悪の人道危機、避難民に支援物資 イエメン内戦

 イエメン西部ホデイダ(Hodeida)の国内避難民キャンプに14日、食料や生活用品が届けられた。

 国連が世界最悪の人道危機と呼んでいるイエメン内戦では、数百万人が自宅からの避難を強いられ、人道支援に頼って命をつないでいる。

イエメン西部ホデイダのコーハ地区にあるキャンプで、食料などの支援物資を受け取った国内避難民(2022年1月14日撮影)。(c)Khaled Ziad / AFP

女性審判が主審を担当 アフリカ杯史上初

 サッカーのアフリカネーションズカップ(2021 The Africa Cup of Nations)は18日、グループステージ第3節の試合が各地で行われ、グループBのジンバブエ対ギニア戦では、ルワンダ人のサリマ・ムカンサンガ(Salima Mukansanga)主審が同大会を裁いた初の女性審判となった。

 1957年の発足から過去32大会、男性だけが笛を吹いてきた同大会において、ムカンサンガ主審は新たな歴史をつくった。

 アフリカサッカー連盟(CAF)の審判部門で責任者を務めるエディー・マイエ(Eddy Maillet)氏は「今の地位にたどり着くまでに、彼女は必死に努力しなければならなかった。サリマのことをとても誇りに思う」とコメントした。

「このレベルに達するまでに、彼女が女性として大きな障害を克服しなければならなかったことを知っている。彼女は多くの称賛を受けるに値する」

アフリカネーションズカップ、グループB、ジンバブエ対ギニア。試合を担当したルワンダ人女性のサリマ・ムカンサンガ主審(2022年1月18日撮影)。(c)Kenzo Tribouillard / AFP

太陽光遮る温暖化対策、専門家60人が禁止求める

 太陽光を反射する粒子を中層大気に大量散布して地表の温度を下げ、地球温暖化の影響を軽減する「太陽放射管理(SRM)」と呼ばれる気候工学(ジオエンジニアリング)の手法について、60人余りの政策研究者や科学者が17日、潜在的な危険を伴うため政府レベルで禁止するべきだと呼び掛ける公開書簡を発表した。

 書簡は、仮に数十億個の硫酸エアロゾルを散布して太陽光のほんの一部を狙い通り反射させられたとしても、その利益を相殺する結果が生じるだろうと述べている。

 学術誌「WIREs Climate Change」の論評を添えた書簡は、「ソーラー・ジオエンジニアリング(太陽気候工学)を地球規模で公正かつ包摂的・効果的に運用・管理することは不可能だ」と指摘。

「各国政府や国連その他の関係機関に対し、ソーラー・ジオエンジニアリングが気候変動対策の選択肢として標準化されるのを防ぐため、直ちに政治的行動を取るよう求める」と訴え、国家資金の投入や屋外での実験を禁止し、SRM技術に関する特許権を認めないことなどを盛り込んだ「国際的な不使用協定」を締結するよう呼び掛けている。

独ハイデルベルクの山上から撮影した夕日(2022年1月14日撮影、資料写真)。(c)Daniel ROLAND / AFP

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