【1月22日 People’s Daily】このほど、北京冬季五輪組織委員会は国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)と共同で第2版「北京2022年冬季五輪・冬季パラリンピック防疫マニュアル」を発表し、すべての利害関係者が北京冬季五輪・冬季パラリンピックに参加するための防疫準則を制定した。このほど行われた国務院新聞弁公室の記者会見で、北京冬季五輪組織委員会の専任副主席、事務総長の韓子栄(Han Zirong)氏と関連責任者が最新の防疫政策について解説した。

 韓氏は次のように指摘した。冬季五輪期間中、多くの異なる国・地域のオリンピック関係者が中国を訪れ、人の流れが増加し、一定数の陽性症例が発生する確率が高い。「防疫マニュアル」の防疫内容はまず、大会運営のニーズに合わせ、「大会を核心とし、選手を中心とする」ことを体現し、大会の正常な運営を確保するとともに、中国の感染症の予防・抑制原則の要求に合致させなければならない。

「防疫マニュアル」の中の関連原則によると、個別の選手とチーム役員を除き、すべてのオリンピック関係者は中国訪問の少なくとも14日前に全工程のワクチン接種を完了しなければ、集中隔離が免除され、クローズドループ管理に入ることができない。韓氏は次のように強調した。現在の世界の感染拡大情勢の複雑性を踏まえ、すべてのオリンピック関係者が新型コロナワクチンのブースター接種を受けるよう、特に勧告する。また、クローズドループ管理下の中国訪問のオリンピック関係者と直接サービスを提供する国内関係者は、毎日健康モニタリングとPCR検査を行う必要があり、クローズドループ管理下のホテルや冬季五輪村で集中的に宿泊し、指定されたクローズドループ管理場所の移動は冬季五輪専用車両に乗らなければならない。クローズドループ管理外の関係者と接触してはならず、社会的接触も禁止される。

 PCR検査の利便性と適時性について、北京冬季五輪組織委員会疫情防控弁公室の黄春(Huang Chun)副主任は次のように説明した。同委員会は選手村、契約ホテル、集中駐在地、一部の競技場にサンプリング場所を設置した。サンプリング時間は午前6時から午後11時までとする。PCR検査陽性者が無症状感染者の場合は、専門の隔離施設に送る。症状のある感染者の場合は、指定病院に搬送され、退院基準や隔離解除基準を満たせば、病院や隔離施設を退院・退室することができる。

 大会開催中の医療ケアについて、北京市衛生健康委員会の副主任、報道官の李昂(Li Ang)氏は次のように紹介した。オリンピックに関わる傷病者は新型コロナの感染者と疑い患者、クローズドループ管理下の発熱患者、クローズドループ管理下のその他の傷病者、クローズドループ管理外の発熱患者、クローズドループ管理外のその他の傷病者などの5種類に分けられ、18の指定病院は正確な分類治療を実施し、異なるリスク傷病者の交差感染を避ける。北京冬季五輪村総合診療所と延慶冬季五輪村総合診療所はすでに竣工(しゅんこう)し、救急外来、理学療法・リハビリ、画像、中医学、歯科など18の学科をカバーしている。大会開幕後、毎日16時間の基本外来診療と24時間の緊急治療に対応することができる。

 韓氏は、「大会に参加する各業界はマニュアルの防疫措置の重要性を理解し、厳守してほしい。全国の人々と国際社会の強力な支援のもと、われわれは簡素で、安全で、すばらしいオリンピックの盛大な開催を世界にささげる自信と決意を持っている」と述べた。(c)People’s Daily/AFPBB News