【1月13日 AFP】米大リーグ(MLB)のワールドシリーズで3度の優勝経験を持つジョン・レスター(Jon Lester)投手が12日、16年にわたる現役生活に終止符を打つと発表した。

 ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)やシカゴ・カブス(Chicago Cubs)、オークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)、ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)、セントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)で452試合に出場したレスターは200勝117敗という成績を残し、キャリア通算の防御率は3.66だった。

 5度のオールスター選出を誇り、7日に38歳を迎えたレスターは、ルーキーシーズンに悪性リンパ腫を克服したものの、2006年から2007年にかけて欠場を余儀なくされた。

 レスターは米スポーツ専門チャンネルESPNに「野球界に復帰した後は、何事も当然と思わないように努めた。仲間の輪にいられたことをとても感謝している」と語った。

 復帰後にレスターは、2007年と2013年にレッドソックスのワールドシリーズ制覇に貢献。2016年には全米スポーツ史上最もタイトルから離れていたカブスに、1908年以来となるワールドシリーズ優勝をもたらした。

「肉体的に難しくなりつつある」と話したレスターは、「1年を通して生じる小さなことが、パフォーマンスを妨げる大きなものに変わっていた」と続けた。

「自分はそれなりにまともな自己評価者だと思っていたい。これ以上はもうできないと誰かに言われたくないし、自らユニホームを手渡して『ありがとう。楽しかった』と言えるようになりたい。それが最大の決め手かもしれない」

 レスターはまた、2008年のカンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)戦で、レッドソックス史上18人目となるノーヒットノーランも達成している。(c)AFP