【1月11日 AFP】フィリピン刑務監理局は11日、過密状態の刑務所で対立するギャング同士の抗争が起き、受刑者6人が死亡、33人が負傷したと発表した。刑務所での衝突は今年2度目。

 刑務管理局の報道官によると、マニラ首都圏カローカン市刑務所(Caloocan City Jail)で10日、受刑者2人の口論がギャング間の抗争に発展した。武器が使用されたかは分かっていない。

 新型コロナウイルスの流行が始まってから約2年にわたり、家族との面会が禁止されていることが一因だった可能性があるという。

 フィリピンの刑務所は、インフラが整っていないことや司法制度の機能不全などから過密状態となっている。定員の5倍が収容されているところもあり、衝突が発生することも多い。

 報道官によると、カローカン市刑務所の定員は200人だが、約1900人が収容されていた。

 首都マニラにある国内最大のニュー・ビリビッド刑務所(New Bilibid Prison)でも2日、受刑者同士が衝突し、3人が死亡、14人が負傷した。(c)AFP