【1月7日 AFP】世界保健機関(WHO)は6日、来月開幕する2022年北京冬季五輪について、新型コロナウイルスが世界的に流行する中でも安全に開催するための「強固」な策が取られているとの見解を示した。

 WHOで緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン(Michael Ryan)氏は記者会見で、同機関が国際オリンピック委員会(IOC)と協力し、大会を安全に開催するための技術的な助言を行ったと説明。

「中国当局は極めて厳格な対策を講じており、一連の指針を公開している。私たちはIOCと共に、引き続きその指針を吟味している」と述べ、「手元にある情報を踏まえれば、同大会で導入されている措置は非常に厳格で非常に強固なものであり、現時点では感染のリスクが高まることはないと確信している」と言明した。

 一方で、中国ではここ数週間、新型コロナウイルスの感染が大幅に拡大しており、中国当局は「非常に強固なアプローチ」で対処することになると指摘。WHOは今後も状況を注視していくものの、「現段階では、運営側が選手のために準備した措置を考えると、大会の開催や運営に特別なリスクがあるとは考えていない」と述べた。(c)AFP