【1月6日 AFP】夫婦が離婚した場合、ペットの犬や猫はどちらが引き取ることになるのか? スペインは5日、子どもの場合と同様、ペットについても「共同親権(養育権)」を認める法律を施行した。

 民法改正により、スペインでペットは単なる物ではなく、「感覚を持つ生物」と認められることになった。

 家庭裁判所は今後、離婚調停で犬、猫、金魚、亀、鳥などの世話をする人を決める場合、家族のニーズだけではなく、動物福祉についても考慮しなければならない。

 改正案を提出したのは、穏健左派の社会労働党(PSOE)と急進左派ポデモス(Podemos)の連立与党。離婚調停でしばしば争点となるペットの処遇問題を解決する指針を示すことを目的としている。

 改正民法は、飼い主はペットの幸福を「保証」しなければならず、夫婦のどちらかが動物を虐待したことがある場合、ペットの親権を認められない、または失う可能性があると定めている。

 欧州ではスペイン以外にも、フランス、ドイツ、スイス、オーストリア、ポルトガルなどが動物を感覚を持つ生物と認めている。(c)AFP