【12月18日 AFP】アフガニスタンで実権を握るイスラム主義組織タリバン(Taliban)は18日、首都カブールでのパスポート(旅券)の発給を再開すると発表した。

 アフガニスタンは経済的・人道的危機に陥っており、国連(UN)は「雪崩を打つように飢餓が発生している」としている。大勢の人が国外に逃れようとパスポートを申請している。

 内務省旅券課の責任者によると、再開は19日から。

 タリバンは8月15日に実権を掌握した直後、パスポートの発給を停止。10月にカブールの旅券事務所を再開したが、申請が殺到し、生体認証装置が故障したため、数日後に再び業務を停止した。

 旅券課によれば、最初の発給は業務が停止する前に申請していた人が対象で、新規の申請は来年1月10日から受け付ける。

 パスポートの発給は、人道危機が高まる中、資格を持った市民の出国を認めるという国際社会との約束をタリバンが果たすかどうかの試金石となっている。(c)AFP