【12月8日 AFP】フランス皇帝ナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte)の妻ジョゼフィーヌ(Josephine Bonaparte)が所有していたとされるティアラ2点が7日、英国の首都ロンドンで競売に掛けられ、約60万ポンド(約9000万円)で落札された。

 オークションを主催した競売大手サザビーズ(Sotheby's)によると、ティアラは、150年以上にわたり英国の個人収集家らが所有していたもので、19世紀初頭にナポレオンの妹カロリーヌからジョゼフィーヌに贈られたものと考えられるという。

 貴重品や希少品を集めたオークション「トレジャーズ(Treasures)」に出品されたティアラの落札価格は、カーネリアンや七宝装飾、金があしらわれたより華やかなティアラが45万600ポンド(約6800万円)、もう一方は12万6000ポンド(約1900万円)だった。

 サザビーズのクリスティアン・スポフォース(Kristian Spofforth)氏は「カメオやインタリオが施されたこの厳かな宝飾品は、ナポレオン・ボナパルトの妻としての地位、非の打ちどころのないセンス、古典的な世界への関心といった皇后ジョゼフィーヌの品格をほうふつとさせるものです」と話した。

 落札者については、明らかにされていない。(c)AFP