【12月2日 AFP】21-22スペイン1部リーグは1日、第9節延期分の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)を1-0で下し、決勝点を挙げたカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)は、レアルファンの「カリム、バロンドール(Ballon d'Or)」のコールに拍手で応えた。

 本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)でベンゼマの得点により白星を飾ったレアルは、15試合を終えて2位との勝ち点差を7とし、首位の座を固めた。

 レアルのカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、「良い流れにある。今のチームの雰囲気を気に入っている」と手応えを口にした。

 公式戦7連勝を飾り2位集団を引き離したレアルは、ベンゼマとブレーク中のビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)がチームをけん引している。

 指揮官は試合前日の会見で、最終投票で4位に終わり、11月29日にバロンドールをリオネル・メッシ(Lionel Messi)に譲ったことをベンゼマは嘆いていないと強調していた。

 しかし、レアルのファンが「カリム、バロンドール」の合唱でゴールを祝福し、ベンゼマが声援に手をたたいて応えると、スタジアムにはリベンジの空気が漂った。

 指揮官は、ベンゼマが来年のバロンドール獲得にこれまで以上に意欲的になると踏んでおり、選手自身もリーグ優勝か欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)制覇で決定的な役割を果たすことを望んでいるはずだ。

 先週末セビージャFC(Sevilla FC)に2-1で勝利したレアルは、今後2試合で3位レアル・ソシエダ(Real Sociedad)、2位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との直接対決を控えており、ここで連勝すればリーグ制覇に向けて盤石の態勢を整えることとなる。(c)AFP