【12月2日 AFP】女子テニス協会(WTA)のスティーブ・サイモン(Steve Simon)最高経営責任者(CEO)は1日、中国の彭帥(Peng Shuai、35)の安否についての懸念をめぐり、中国でのすべての大会を中止すると発表した。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)と全仏オープン(French Open)の女子ダブルスで優勝経験がある彭は先月、張高麗(Zhang Gaoli)前副首相(75)と数年間にわたり断続的に関係を持ち、性行為を強制されていたと告発。その後、2週間以上にわたって消息不明となっていた。

 サイモンCEOは、「香港を含む中国で開催されるすべてのWTA大会を直ちに中止する」と表明。「彭帥が自由な発言を許されず、性的暴行疑惑を否定するよう圧力をかけられているとみられる状況で、選手に(中国で)競技をするよう要請はできない」と説明し、「2022年に中国でイベントを開催した場合、選手やスタッフ全員がさらされるリスクについても大いに懸念している」と述べた。(c)AFP