【12月1日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が30日、ホストを務めるヒーロー・ワールドチャレンジ(2021 Hero World Challenge)のため、2月に自動車事故で大けがをしてから初めて公の場に姿を見せた。「今生きていられるのは幸運だ」と話し、ツアー復帰の具体的な時期は定めていないと明かした。

 2月にロサンゼルス郊外で事故を起こし、右脚を複雑骨折する重傷を負ったウッズは、前日に掲載された米誌ゴルフ・ダイジェスト(Golf Digest)のインタビューでは、フルタイムのプロゴルファーに戻るのは無理との認識を示し、今後は出場する大会を絞っていきたいと話していた。

 ヒーロー・ワールドチャレンジが開催されるバハマの会場に姿を見せたこの日は、報道陣に対して、右脚が完全な状態を取り戻すことはないだろうとコメント。4日間のプロの大会に耐えられる体をつくれるのがいつになるかは語らず、今はリハビリの途上で、腰と脚には痛みが残っていると繰り返し強調した。

 ウッズは「ツアーレベルでのプレーに限れば、いつになるかは分からない」と話し、「今はときどき1ラウンドまわり、軽くプレーすることはできる。できるのはそのくらいだ」と続けた。

 復帰の具体的な日取りの予想はしなかったウッズだが、来年の全英オープン(The Open Championship)出場には意欲を見せている。セントアンドルーズ(St Andrews)で行われる2022年の全英オープンは150回目の記念大会で、ウッズは過去に同コースで2回優勝している。

 事故の記憶については、直接的に言及するのを避けた。それでも、数か月にわたって補助なしで歩けなかったウッズは、2か所を複雑骨折し、ずたずたになった右脚を切断しなければならない「可能性もあった」と明かした。

 今回のけがからの復帰について、過去に受けた腰や膝の手術のリハビリよりもつらいと話すウッズは、「今生きていられるのは幸運だし、まだ右脚があるのも幸運だ。それはどちらも重要なことで、治療してくれた偉い人にはとても感謝している。おかげで今ここにいられるだけでなく、自分の脚で歩けている」とコメントした。(c)AFP