【11月30日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)からフリーエージェント(FA)となっていたコーリー・シーガー(Corey Seager)遊撃手が、10年総額3億2500万ドル(約369億円)でテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)に加入する見通しとなった。同国メディアが29日、報じた。

 FAの目玉の一人となっていたシーガーについては、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)など複数の球団が獲得に興味を示していた。ドジャースも全力で引き止めるとみられていたが、高額の長期契約を提示したレンジャーズに行くことを選んだ。

 レンジャーズはア・リーグ西地区最下位の60勝102敗に終わった昨季を含め、ここ5シーズン連続で負け越しが続いている。プレーオフに出場したのは、地区シリーズで敗れた2016年が最後で、2010年と2011年にはワールドシリーズ出場を果たしているものの、いずれも頂点には立てなかった。

 2度のオールスター選出を誇る27歳のシーガーは、新人王を獲得した2016年から2021年シーズンまで計609試合に出場し、100本塁打をマークしている。だが、2018年5月に肘の靱帯(じんたい)を修復するトミー・ジョン(Tommy John)手術を受けると、同8月には腰にもメスを入れるなど、けがによる長期の欠場を繰り返していた。

 翌2019年シーズンは一定の成績を残すと、新型コロナウイルスの影響で短縮された2020年シーズンには本来の調子を取り戻し、計52試合に出場して15本塁打を記録。同年のナ・リーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズでは最優秀選手(MVP)にも選ばれた。(c)AFP