【11月30日 AFP】米大リーグ(MLB)のニューヨーク・メッツ(New York Mets)が、マックス・シャーザー(Max Scherzer)投手と総額1億3000万ドル(約148億円)の3年契約で合意したと、29日に同国メディアが報じた。

 通算3度のサイ・ヤング賞(Cy Young Award)受賞を誇る37歳のシャーザーは、今季途中にワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)からトレードされ、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)でシーズンを終えた。

 今回の契約が確定すれば、年平均では史上最高額の4330万ドル(約49億円)を稼ぐことになる。現在の年平均トップはニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のゲリット・コール(Gerrit Cole、3600万ドル<約41億円>)で、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)のマイク・トラウト(Mike Trout、3550万ドル<約40億円>)が2位となっている。

 複数メディアによると、メッツとの契約には2023年シーズン後のオプトアウト(契約破棄)の権利とトレード拒否の条項も含まれているという。加入後に好成績を記録したシャーザーに対し、ドジャースは熱心に再契約を模索していたと伝えられているが、金額面でメッツに敗れた。正式に決まればシャーザーはMLB生活15年で5球団目となる。

 今季のシャーザーは夏に加入したドジャースで計11試合に先発し、7勝0敗、防御率1.98、89奪三振という圧巻の成績を記録。ポストシーズンに入っても、サンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)とのナ・リーグ地区シリーズで重要な働きをした。

 しかし、アトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)との優勝決定シリーズでは、腕のしびれを訴えて予定していた第6戦の先発を回避し、最後は不本意な形でシーズンを終えた。(c)AFP