【11月27日 AFP】オランダのマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相は26日、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるため、飲食店や商店の営業時間を短縮する追加措置を講じると発表した。現在実施している部分的ロックダウン(都市封鎖)を厳格化する。

 首相はテレビ中継された記者会見で、「日曜(28日)から、午後5時から午前5時までオランダ全土が事実上閉鎖される」と説明。1日の新規感染者数が2万人を上回り続けている状況を問題視し、「現実的にならなければならない」と呼び掛けた。

 これまでは、生活必需品を扱わない店舗は午後6時まで、飲食店は午後8時までの営業が認められていた。来店客は今後、マスクを着用し、周囲の人と1.5メートルの距離を保つことが義務付けられ、これによりカフェや映画館、劇場などでは収容人数が減ることになる。感染拡大ペースは子どもの間で最も高くなっているが、学校は閉鎖されない予定。

 オランダでは、政府のコロナ対策をめぐる暴動が先週末から4日間にわたり発生し、緊張が高まっている。ハーグ(The Hague)にある政府省庁の周辺ではルッテ首相の記者会見中、数十人が抗議デモを行い、付近には警察車両や機動隊が待機した。(c)AFP