【11月26日 AFP】(更新)ベルギー政府は26日、アフリカ南部で最初に確認された新型コロナウイルスの新たな変異株「B.1.1.529」の欧州初となる感染者が、国内で確認されたと発表した。

 感染が確認されたのは、今月11日にエジプトからトルコを経由して入国した人物で、ワクチンは接種していなかった。国籍や年齢、性別は公表されていない。

 フランク・ファンデンブルッケ(Frank Vandenbroucke)保健相は記者会見で、感染者は22日に新型ウイルス検査で陽性反応を示し、過去に同ウイルスに感染したことはなかったと述べた。

 一方で、B.1.1.529が非常に危険な変異株かどうかはまだ不明だと強調し、アフリカ南部から欧州への航空便の乗り入れ停止は「予防措置」だと説明。ベルギーのコロナリスク評価班が現状分析に当たっていると述べ、「パニックに陥らないように」と呼び掛けた。(c)AFP