【11月23日 AFP】男子プロテニス協会(ATP)が試合中のトイレ休憩に関し、長時間に及ぶ反則的なケースが続いて批判が出ていることを受けて、来季から3分以内に制限することが22日に分かった。

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 ATPによれば、時間は選手がトイレに到着した時点で計り始め、ウエアの着替えには別に2分与えられるという。トイレ休憩を取れるのは1試合につき1回で、セット間だけとなる。

 今年のウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2021)と全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)では、ステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が重要な場面で長いトイレ休憩を取り、アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)やアンディ・マレー(Andy Murray、英国)から反則まがいの行為だと冷笑された。

 しかし、トイレ休憩は選手が戦略的に試合の流れをリセットしたり、精神状態をクリアにしたりする機会として長らく利用されている。

 ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)も今年の全仏オープン(French Open 2021)でトイレ休憩を取り、ロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti、イタリア)との4回戦とチチパスとの決勝で、いずれも2セットダウンから逆転勝ちを収めている。(c)AFP