【11月21日 AFP】スーダンで先月起きた軍事クーデターで、実権を掌握した軍出身のアブドルファタハ・ブルハン(Abdel Fattah al-Burhan)統治評議会議長が、解任した暫定政権のアブダラ・ハムドク(Abdalla Hamdok)首相の復職に同意した。調停団が21日に発表した。拘束されている暫定政権閣僚ら文民指導者も解放される。

 学者やジャーナリスト、政治家で構成される調停団は、「ブルハン将軍、ハムドク首相、各政治勢力、市民団体の間で、ハムドク氏の復職と拘束された政治家の解放に関する政治的合意が成立した」と述べた。

 調停団の声明によると、合意事項にはこの他、民政移管に向けた憲法上、法律上、政治上の合意の再開が含まれる。「各条項と政治宣言に署名した後、本日(21日)中に正式に合意が発表される」としている。

 今回の合意は、クーデターに抗議する大規模なデモが行われるのを前に打ち出された。医療関係者によれば、スーダンでは相次ぐデモでこれまでに少なくとも40人が死亡している。

 国際社会は、英国で学び国連(UN)をはじめとする国際機関での経験が豊富なハムドク氏の首相復職を求めていた。(c)AFP