【11月25日 Xinhua News】中国浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)富陽区人民法院は19日、同市のサファリパーク「杭州野生動物世界」で起きた「ヒョウ逃走事件」の責任者で同パークの法定代表者、張徳全(Zhang Dequan)ら6人に対し、重大責任事故罪で懲役2年から1年2カ月の執行猶予付き判決を言い渡した。

 同法院の審理によると、4月18日午後から19日午前にかけて、パークの動物管理部飼育員だった被告人の丁増泉(Ding Zengquan)、韓祥(Han Xiang)、王国泉(Wang Guoquan)が手順の規定に違反し、猛獣エリアの繁殖場にいた亜成体のヒョウ3頭が未施錠の通路から繁殖場の柵を越えて逃走する事態を引き起こした。

 事件発生後、張徳全、馬敬華(Ma Jinghua)、張彦峰(Zhang Yanfeng)ら同パーク経営陣は、経営や評判に対する悪影響を避けるため、政府主管部門や一般市民に事件を隠すことを決め、社内で人員を手配してヒョウの捜索と捕獲を試み、逃走したヒョウ1頭を同月21日夜に捕獲した。5月7日夜、公安や林業などの関係部門が市民からの通報を受けて調査と対応を進めた結果、同パークは初めてヒョウの逃走を認めた。事件は大きな社会的関心を呼び、周辺地域の住民はパニックに陥り、生産と生活秩序が深刻な影響を受けた。同月8日午後に2頭目のヒョウが捕獲されたが、残る1頭はまだ捕獲されていない。

 同法院は、被告人6人が関連安全管理規定に違反して重大な結果を引き起こしたと認定。その行為はいずれも重大責任事故罪を構成するとし、法律に基づいて前記の判決を下した。(c)Xinhua News/AFPBB News