【11月15日 AFP】ラグビーテストマッチが14日、英カーディフのプリンシパリティ・スタジアム(Principality Stadium)で行われ、ウェールズは14人のフィジーを38-23で下した。

 フィジーとの対戦で黒星を一つに抑えていたウェールズは、これが通算13試合で11度目の勝利となった。南アフリカとニュージーランドに連敗し、次週にはオーストラリアとの試合が控えているウェールズにとっては待望の勝利となった。

 ワイセア・ナヤザレヴ(Waisea Nayacalevu)に先制のトライを許し、その後ベン・ヴォラヴォラ(Ben Volavola)にコンバージョンキックと2本のペナルティーゴール(PG)を決められたウェールズは、ライアン・エリアス(Ryan Elias)、キーラン・ハーディー(Kieran Hardy)のトライとダン・ビガー(Dan Biggar)の2本のコンバージョンで、14-13とリードして前半を折り返した。

 腕を振ったとして「大づち」の異名を取るエロニ・サウ(Eroni Sau)が退場になり、約65分を14人で戦わねばならなくなったフィジーは、他に2人がシンビンとなった。

 後半に入るとエリアス、アレックス・クスバート(Alex Cuthbert)、ルイス・リース・ザミット(Louis Rees-Zammit)、リアム・ウィリアムズ(Liam Williams)のトライでリードを広げたウェールズは、新型コロナウイルス対策の移動制限により南半球でプレーする選手を欠いたフィジーの反撃をナヤザレヴの1トライに抑えた。

 特にリース・ザミットが見せた自ら蹴ったハイパントを追いかけてのトライは、記憶に残るものだった。

 ウェールズとフィジーは2023年のW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)でも同じグループに入っている。(c)AFP/Luke PHILLIPS