【11月12日 Xinhua News】中国通信大手の華為機器(ファーウェイ、Huawei)は9日、北京で開かれた基本ソフト(OS)産業サミットで、オープンソース産業の公益事業を手掛ける開放原子開源基金会に、オープンソースOS「欧拉(openEuler)」の全コード、ブランド商標などの関連資産を寄贈した。より多くの産業力を結集し、より高速でより強大なデジタルインフラの構築を目指す。

「欧拉」はデジタルインフラのオープンソースOSで、サーバーやクラウドコンピューティング、エッジコンピューティング、組み込みシステムなど幅広い設備に用いることができる。応用範囲は情報技術(IT)やコミュニケーション・テクノロジー(CT)、オペレーショナル・テクノロジー(OT)に及び、一つのOSが複数の機器に対応する。

 サミットでビデオを通じてあいさつした工業・情報化部の王志軍(Wang Zhijun)副部長は、ファーウェイによる「欧拉」寄贈が持つ重要な意義を評価。OS分野の重要なオープンソースプロジェクトの「欧拉」を基金会に寄贈し、インキュベートすることは、全てがインターネットにつながる「IoE(インターネット・オブ・エブリシング)」時代で中国が主導権を握り、オープンソースを足掛かりに次世代OSを開発し、経済・社会のデジタル基盤を固める上で有益な試みとなると述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News