【10月23日 AFP】第50回世界体操競技選手権(50th FIG Artistic Gymnastics World Championships)は22日、福岡県北九州市で男子個人総合決勝が行われ、東京五輪覇者の橋本大輝(Daiki Hashimoto)は合計87.964点で僅差の2位に終わった。

 中国の張博恒(Zhang Boheng)が合計87.981点で優勝し、ウクライナのイリヤ・コフトゥン(Illia Kovtun)が合計84.899点で3位に入った。

 母国開催となった今大会で、橋本は張にわずかなリードをつけられ最終種目の鉄棒に突入した。鉄棒は橋本が東京五輪で自身2個目の金メダルを手にした種目だったが、最後は張がわずか0.017点差で上回り、世界タイトルを獲得した。

 張は競技後、橋本と再び勝負するのを楽しみにしていると話し、「体操界にとって本当に良いことだと思う。なぜなら、僕たちはこれから何年も競っていく可能性があるからだ」と語った。

「かなりの接戦だったから、彼のスコアを待っているときは少しナーバスになっていた。きょうは互いにハイレベルの演技だったが、最後は自分がチャンピオンになってとてもうれしい」

 東京五輪の中国代表選考会では、張の方がスコアが高かったにもかかわらず、ライバルの林超攀(Lin Chaopan)がメンバーに選ばれて物議を醸した。今回の優勝は自身が代表入りすべきだったという証明ではないかという指摘も上がったが、本人は「中国にはもっと強いオールラウンダーが大勢いる」と一蹴した。(c)AFP