【10月4日 AFP】英ロンドン警視庁(Metropolitan Police Service)は3日、デートアプリで知り合った女性をレイプしたとして、エリート部門所属の警察官が逮捕・起訴されたと発表した。

 議会や外交官の警護を担当する部門所属だったデービッド・カリック(David Carrick)被告(46)は2日に逮捕され、同日停職処分となっていた。

 英国では先週、現職警察官が新型コロナウイルス規制違反に基づく逮捕と見せ掛けて女性を誘拐し、性的暴行の上殺害した事件の判決が出たばかり。誘拐、強姦(ごうかん)、殺人の罪で終身刑を言い渡されたウェイン・カズンズ(Wayne Couzens)受刑者(48)は、カリック被告と同じ部署に所属していた。

 クレシダ・ディック(Cressida Dick)警視総監は、カリック被告の逮捕・起訴を受け「深く憂慮している」と述べた。

 ソーシャルメディアには、性的嫌がらせや暴力を受けた経験のある女性たちの声や、女性を守るため政治がはっきりした対策を取るよう訴える投稿があふれている。

 ロンドン警視庁は、警察官に呼び止められたが相手を信用できない場合は、通り掛かったバスに合図して止めるよう助言し、各方面から批判を受けていた。

 だが、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相はBBCのインタビューでこの助言を擁護。「私の考えでは、警察は圧倒的に素晴らしい働きをしている」と述べ、「あらゆる年齢の女性」に警察を信用するよう呼び掛けていた。(c)AFP