【10月4日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は3日、新型コロナウイルスのワクチンを拒否していたアンドリュー・ウィギンス(Andrew Wiggins)が接種を終えたため、新シーズンのホームゲームに出場できる見通しだと明かした。

 ウォリアーズの地元サンフランシスコの公衆衛生局が、屋内大規模イベントに参加する12歳以上の全員にワクチン接種を義務付けているため、ウィギンスの状況は不透明なものになっていた。

 チーム練習の後、カーHCは「アンドリューはワクチン接種を受けた」とコメントした。

「彼がきょう私に伝えたのは、われわれがそれを認めてもいいということだけで、それで終わり。だからそれ以上の質問には一切答えられない」

 ウィギンスは前週、欠場した試合分の給与を失う可能性があることを考慮すると、これは自身が対処すべき問題だと述べていた。

 米スポーツ専門チャンネルESPNによれば、ウィギンスは宗教上の理由による接種免除を求めていたが、この要求はNBAから拒否されたという。

 NBAは9月29日、地域におけるワクチン接種義務に従わない選手には、未接種であることを理由に欠場を強いられた試合分の給与が支払われないという、ウィギンスに影響を及ぼし得る措置を発表していた。

 ウィギンスがどのワクチンを打ったかは不明だが、もし米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が製造した1回接種型であれば、ウォリアーズは同選手を起用することが可能になり、21日に予定されているロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)とのホーム開幕戦を前にしたプレシーズンマッチや練習も欠場しない見通しとなる。

 カーHCはまた、ウォリアーズ選手の接種率は100パーセントかその寸前であり、4日に行われるポートランド・トレイルブレイザーズ(Portland Trail Blazers)とのプレシーズン初戦にウィギンスは出場できるだろうと述べた。

 NBAでは約90パーセントの選手がワクチンを打ったとされているが、接種の拒否、あるいは接種の有無の公表を拒否している選手もいる。(c)AFP