【10月2日 AFP】台湾は、中国軍機25機が1日、台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入したと発表した。中国の国慶節(建国記念日)に合わせて力を誇示した形で、進入機の数はここ3か月で最多となった。

 中国政府は今週、英海軍が「悪意」を持って台湾海峡(Taiwan Strait)にフリゲート艦「リッチモンド(HMS Richmond)」を通過させたと非難していた。

 台湾国防部(国防省)は、1日に中国軍の戦闘機22機、核爆弾を搭載可能な爆撃機2機、対潜哨戒機1機の計25機が台湾南西部の防空圏に進入したことを受け、台湾軍機を緊急発進させて警告したと説明した。

 台湾を自国の領土の一部だと主張している中国は、不満を示すために台湾の防空圏にたびたび軍用機を進入させている。先週には、台湾が環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP、通称TPP11)への加盟を申請した後、中国軍機24機が台湾の防空圏に進入した。(c)AFP