【9月29日 CGTN Japanese】第13回中国国際航空宇宙博覧会が28日、広東省(Guangdong)珠海市(Zhuhai)で開幕しました。現在研究開発中の世界最大の水陸両用機AG600の初の展示飛行および初の放水が今回の博覧会の最大の見どころです。

 水陸両用機の最大の特徴は上の部分が飛行機、下の部分が船の構造という点です。通常の飛行機の翼や機体以外に、T型の尾翼が据え付けられ、これは水上での高速滑走に対応するために設計されたものです。通常の飛行機に比べ、両側の翼にはブイのような装置がつるされています。これは水上での安定性を増強させるためのものです。

 艦船やヘリコプターに比べ、水陸両用機はスピードが速く、航行距離が長く、その上、直接着水することができます。そのため、荒れた海で救助活動を行う際に、より多くの命を助けることが可能です。また、森林火災で救助活動を展開する場合、スピードを落とす必要がなく、付近の水面に急降下して高速滑走すると同時に急速に水をくみ、急速に飛行して火災現場へ向かうことができます。しかも1回の放水面積は4000平方メートルに達します。

 2017年12月、AG600は広東省珠海で初の陸上飛行、2020年7月、山東省の青島付近の海域で初の海上飛行を実現しました。今年3月にはAG600の消火システム検証のための初めてのテスト飛行が行われました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News