【9月26日 AFP】スペイン領カナリア諸島(Canary Islands)のラパルマ(La Palma)島にあるクンブレビエハ(Cumbre Vieja)火山の噴火で、火口周辺に噴出物が積もってできた「火砕丘」の一部が崩落する恐れが指摘されている。当局は24日、新たに島民160人に避難指示を出した。

 19日から続くクンブレビエハ火山の50年ぶりの噴火では、これまでに6200人以上が避難している。24日には、噴火発生から初めてラパルマ島を発着する全便が欠航した。

 欧州宇宙機関(ESA)の地球環境モニタリング計画「コペルニクス(Copernicus)」によると、溶岩に覆われた土地は180ヘクタールを超え、家屋など390棟が破壊された。

 死者は現在のところ報告されていないが、土地や建物に甚大な被害が出ており、カナリア諸島のアンヘル・ビクトル・トーレス(Angel Victor Torres)首長は損害額を4億ユーロ(約520億円)超と試算している。

 映像は25日撮影。(c)AFP