【9月24日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に所属するFWロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)は、試合前に行われている膝つき抗議の効果について疑問を呈しつつ、サッカー界は人種差別との闘いにおいて「より強い姿勢」を見せなければならないと述べた。

 ルカクのチームメートであるDFマルコス・アロンソ(Marcos Alonso)は今週、膝つき抗議をやめ、代わりにユニホームにつけられた「No To Racism(人種差別にNOを)」のバッジを指差すことにしたと明かした。

 プレミアリーグでは昨季、クリスタルパレス(Crystal Palace)のFWウィルフレッド・ザハ(Wilfried Zaha)が、膝つき抗議は「(黒人選手を)おとしめる」ものだとしてやめ、直立することに決めていた。

 ベルギー代表のルカクはそうした立場に理解を示しつつ、インターネット上では黒人選手への差別が続いていると指摘した。

 ルカクは米CNNに対し、「簡潔に言えば、僕らはより強い姿勢を見せることができると思う」とコメントした。

「僕らは膝つき抗議を行い、みんなは拍手をするが、試合後には差別を目にすることもある」

 ルカクはまた、有名選手がSNSの代表者や他の利害関係者と腰を据えて話し合い、ソーシャルメディアにおける人種差別問題の対処につなげてほしいと考えている。

「みんなで一緒に大きな話し合いの場を持ち、選手を保護する上で対処が必要なことについて議論すべきだと思う」

「やめようと思えば本当にできるはずだ」 (c)AFP