【9月25日 Xinhua News】経済協力開発機構(OECD)は21日発表した最新の経済見通しで、世界での新型コロナウイルスワクチン接種が進み、経済活動が徐々に回復することに伴い、2021年の世界経済成長率が5.7%と、22年が4.5%、21年の中国経済成長率が8.5%に達するとの見通しを明らかにした。

 OECDはまた、21年の経済成長率予測について、20カ国・地域(G20)が6.1%、米国が6%、ユーロ圏が5.3%とした。

 報告書は、各国・地域が新型コロナ発生以前、異なる強みと弱みを持っており、新型コロナ対策が違ったために、世界経済の回復に不均衡をもたらしたと指摘。世界経済回復を正しい軌道に戻すには、より強力な国際的取り組みを行い、低所得国に必要な資源を提供し、ワクチン接種を促進しなければならないとし「これは彼らの利益のためでもあり、グローバルな利益のためでもある」と訴えた。

 OECDはまた、世界のインフレ見通しにも著しい差があり、米国と一部新興国・地域のインフレ率が大幅に上昇しているのに対し、ユーロ圏などの先進国・地域のインフレ率が依然として相対的に低いとの見方を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News