【SDGsニュースを振り返る】9月16日〜9月22日
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【9月25日 AFPBB News】1週間のSDGsニュースを振り返る。
世界的な人気を誇る韓国の男性7人組アイドルグループ「BTS(防弾少年団)」が20日、米ニューヨークで開催中の国連総会(UN General Assembly)で演説を行った。
落ち着いたダークスーツに身を包んだBTSは、世界が遅れをとっている国連(UN)の持続可能な開発目標(SDGs)達成に向け、若者たちを結集させたいと表明。新型コロナウイルスワクチンの接種を受けたことに言及したほか、若者は気候変動との闘いについて「答えを探している」と述べた。
米カリフォルニア州では20日、山火事から巨木群を守るため、消防士数百人が消火活動を続けた。
加州北部では、大規模火災がセコイア国立公園(Sequoia National Park)内の「ジャイアント・フォレスト(Giant Forest)」に迫っている。
ジャイアント・フォレストには、国立公園局(NPS)が樹齢2200年と推定する「シャーマン将軍の木(General Sherman Tree)」と呼ばれる、体積が世界最大のセコイアが生育している。高さは83メートル。先週、巨木には耐火シートが巻き付けられた。
オランダ・ロッテルダム(Rotterdam)の港には、クレーンやコンテナの他、一つ見慣れないものがある──世界初とされる水上の酪農場だ。
ガラスと鉄の3階建ての酪農場は、国土の多くが低地で、土地資源に乏しく、気候変動が直接的な脅威となるオランダにおいて「畜産の未来」を示すことを目指す。
酪農場を2019年に始めたミンケ・ファンウィンガーデン(Minke van Wingerden)さん(60)夫妻は、「街の中に田舎を持ち込み」、消費者の意識を高め、農業が存在できる場所をつくりたかったと話す。
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(Bitcoin)の採掘(マイニング)によって大量の電子廃棄物が発生し、「環境への脅威が高まっている」と指摘する研究論文が、「エルゼビア(Elsevier)」の科学データベースに発表された。
共著者の一人、オランダ中央銀行のエコノミストのアレックス・デブリース(Alex de Vries)氏は17日、ビットコイン採掘に使用される高性能コンピューターの平均寿命はわずか1.3年で、iPhone(アイフォーン)などの電子機器に比べると「極めて短い」とAFPに語った。
論文によると、今年5月までの1年間にビットコイン採掘によって生じた電子廃棄物の量は3万700トンで、「オランダのような国で生じる小型IT・通信機器の廃棄物量に匹敵する」。
アフガニスタンの実権を握ったイスラム主義組織タリバン(Taliban)は、女性の就労を阻んだり、女子が中等教育を受ける機会を奪ったりするなど、女性の権利制限を強めており、国内では不安が高まっている。
首都カブールの市長代理は、役所で現在女性が担当している仕事は今後、男性が担当すると説明。タリバン政権は女性の就労禁止方針を正式に示してはいないが、個々の政府関係者の指示によって女性は職場から事実上排除されている。
(c)AFPBB News