【9月20日 AFP】(更新)17~19日に行われたロシア下院選(定数450)は、政権与党「統一ロシア(United Russia)」が20日、3分の2の議席を獲得したと発表した。野党は不正があったと主張している。

 統一ロシアのアンドレイ・トゥルチャク(Andrei Turchak)書記は、比例代表で120議席、小選挙区で195議席の計315議席を獲得する見通しだと記者団に語った。

 トゥルチャク氏は、統一ロシアが「確実でクリーンな勝利」を遂げたと述べ、重大な選挙違反は確認できなかったと主張した。同氏によると統一ロシアは、同時に行われた統一地方選でも39地域で勝利した。

 ロシアでは今回の選挙に先立ち、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領批判の急先鋒(せんぽう)である野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏が逮捕・収監されるなど、反体制派に対する前例のない弾圧が行われた。

 反体制派は、大規模な不正投票が行われていると主張。特に、リベラル派や野党支持者が多い首都モスクワで、電子投票の結果発表が何度も先送りされていると指摘している。(c)AFP