【9月18日 AFP】アルジェリアのアブデルアジズ・ブーテフリカ(Abdelaziz Bouteflika)前大統領が17日、死去した。84歳だった。国営テレビが報じた。ブーテフリカ氏は、5期目への出馬表明を機に広がった大規模な抗議デモを受けて2019年に辞任するまで、約20年にわたって長期政権を維持した。

 ブーテフリカ氏は、当初は、恩赦によってイスラム過激派組織の武装解除を実現するなど、和平を推し進めたことで国民の尊敬を集めていた。一方で、ブーテフリカ政権下では汚職がまん延した。

 晩年は、健康不安から指導者としての資質が疑問視されるようになった。

 2013年4月に軽い脳卒中を起こし、発話に影響が出て、車いすの使用を余儀なくされたにもかかわらず、4期目の続投を決意。

 2019年に5期目を目指すことを表明すると、国民から反発の声が噴出。同氏の政権への大規模な抗議運動が数週間続き、軍部からの圧力を受けて同年4月に辞任した。

 その後は公の場に姿を現すことはなく、首都アルジェ西部の邸宅で過ごしていた。(c)AFP