【9月18日 AFP】ベルギーのアレクサンダー・デクロー(Alexander De Croo)首相は17日、新型コロナウイルスワクチンの接種を拒む人は他の人を危険にさらし、行動制限緩和に向けた動きを妨げていると非難した。

 デクロー氏は記者会見で、「ワクチン未接種者の間で感染が広がっており、擁護できない」と述べた。「他者を危険にさらす権利は誰にもない」

 ベルギーは成人の84%にワクチン接種を完了しており、欧州で最も接種率が高い国の一つとなっている。しかし、接種率には地域間で大きな差があり、首都ブリュッセルは64%にとどまっている。

 10月1日からは、小売店や飲食店など公共の場でのマスク着用義務が全国で解除されるが、ブリュッセル首都圏地域では継続される。同地域では、屋内公共空間に入る際のワクチン接種証明か陰性証明の提示の義務化も検討されている。

 当局によると、今年1月以降に新型コロナに感染して入院した約1万9700人のうち、98%以上はワクチン未接種者だった。(c)AFP