【9月17日 AFP】ラグビーフランスリーグ・プロD2(2部)のプロバンス(Provence Rugby)に所属するルドビク・ラドサブリェビッチ(Ludovic Radosavljevic)が16日、カメルーン人選手への人種差別行為で26週間の出場停止処分を科された。

 現在32歳のラドサブリェビッチは、USONヌベール(USON Nevers)のウインガーでカメルーン出身のクリスティアン・アンバディアング(Christian Ambadiang)に人種差別発言をしたと認定され、2022年4月25日までプレーできないことになった。

 22歳のアンバディアングは、プロバンスの本拠地で行われた3日の試合で「バナナ・イーター」という言葉を浴びせられたと主張。トップ14のクレルモン・オーヴェルニュ(Clermont Auvergne)やカストル(Castres)で、SHとして計12年間プレーした実績を持つラドサブリェビッチは、この人種差別用語の使用を謝罪した。

 南アフリカの育成アカデミー、ウエスタン・プロバンス(Western Province)からプロD2に加入して2年目を迎えるアンバディアングに対しては、ラグビー界から支援の声が寄せられている。

 仏ラグビーリーグを運営するLNRは、今回の差別行為の「特別な悪質性」を考慮した上で、懲罰委員会が「処罰できる最長の52週間から、処分期間を検討することにした」と発表。ラドサブリェビッチが「告発内容は事実であり、自身の罪を認識していることや、これまで懲罰の経歴はなく、聞き取りの前に後悔の念を表していたこと」から、処分期間は26週間に短縮された。(c)AFP