【9月17日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)で二刀流選手として活躍する大谷翔平(Shohei Ohtani)が、腕の痛みを訴えて予定されていた17日の先発登板を回避することになった。チームを率いるジョー・マッドン(Joe Maddon)監督は16日、大谷が今季再びマウンドに上がるかどうかは不透明との見解を示している。

 マッドン監督によれば、球団はまだ大谷を休養させるか決めておらず、痛みの原因は単なるシーズン終盤の疲労であることを願っているという。指揮官は「本人が大丈夫だと言い張るのであれば、(今後の登板は)何も問題ない」としながらも、「しかし、痛みが長引くようであれば、登板はないかもしれない。まだ、その答えは分からない」と述べた。

 また、大谷にはシーズンの残り試合は投手か打者のどちらかに専念する可能性について確認したことも明かし、「本人は良い感触を持っていて、この後も(二刀流で)やりたがっている」としつつ、「それでも、今後の起用法について彼に話を持ち掛けた」と語った。

 プロ野球(NPB)の北海道日本ハムファイターズ(Hokkaido Nippon Ham Fighters)でプレーしていた27歳の大谷は、エンゼルス投手陣のエースとして今季頭角を現し、剛速球や多彩な変化球を駆使して先発ローテーションをけん引。ここまで21試合に先発して9勝2敗、防御率3.36、136奪三振をマークしている。

 一方、打撃ではア・リーグのシーズン最優秀選手(MVP)に名乗りを上げるほどの活躍を見せており、先月18日には今季40号本塁打を放ち、エンゼルスの左打者としては1982年にレジー・ジャクソン(Reggie Jackson)氏が放った39本を抜いて球団最多記録を更新。現時点では計44本まで伸ばしているが、15日までの直近20試合は打率.147に低迷している。(c)AFP