【9月11日 AFP】南米チリの研究チームは、南半球で初めてジュラ紀の翼竜ランフォリンクスの化石を発見したと発表した。

 約1億6000万年前に現在のチリ・アタカマ砂漠(Atacama Desert)に生息していた翼竜の化石は2009年に発掘されたが、最近になって翼竜の仲間であるランフォリンクスであることが確認された。

 現在の南米などになった超大陸ゴンドワナ(Gondwana)だった地域で、ランフォリンクスが発見されたのは初めて。

 チリ大学(University of Chile)のジョナタン・アラルコン(Jhonatan Alarcon)研究員は、ランフォリンクスの翼開長は最大2メートルで、長い尾ととがった口を持つと説明し、「これまで知られていたよりも分布域が広いことが示された」と述べた。

 研究チームは今回の発見を学術誌「アクタ・パレオントロジカ・ポロニカ(Acta Palaeontologica Polonica)」に発表し、「チリで発見された中では知られている限り最古の翼竜」と報告した。(c)AFP