【9月12日 CGTN Japanese】中国工業情報化部の肖亜慶(Xiao Yaqing)部長はこのほど、中国の5G端末の携帯電話の接続台数が3億9200万台を超えたと明らかにしました。中国が5G標準に必要な特許数で占める割合は38%超で、世界第1位とのことです。かつては製造を重視してきた中国は現在、上流分野の標準制定と環境づくりに積極的に参与しており、5G標準を支える力が強まりつつあります。

 応用分野の革新において、中国では5G応用事例がすでに1万件を超え、鉄鋼や電力、鉱山をはじめとする22の国民経済の重要産業と関連分野をカバーしています。多種多様な応用のシーンが形成されたわけです。

 中国工業情報化部などの発表によりますと、2023年までに中国の個人ユーザーにおける5Gの普及率は40%を超える見込みです。垂直統合された(垂直統合とは、企業グループが、製品やサービスを供給するためのバリューチェーンに沿って、付加価値の源泉となる工程を取り込むことをいいます)産業分野においては大手工業企業での5G応用の浸透率が35%を超え、社会民生分野では、「5G+スマート教育」や「5G+スマート医療」「5G+文化旅行」をはじめとするモデルプロジェクトや「5G+スマート都市」の建設がさらにレベルアップする見込みです。

 中国通信標準化協会の奚国華(Xi Guohua)理事長は、5G標準制定について「中国は貢献してはいるものの、垂直統合された産業分野での応用レベルの不十分さ、産業環境システムの整備不足、サイバーセキュリティー上の脅威が依然として深刻であるなどの厳しい課題に直面している」と指摘し、各方面が連携して解決していく必要があるとの考えを示しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News