【9月7日 CGTN Japanese】中国が独自開発した初の1500メートル級深水大型ガス田「深海1号」が、6日から全面稼働し生産を本格化させました。

「深海1号」ガス田は、海南省(Hainan)三亜市(Sanya)沖150キロ、水深1220~1560メートルに位置し、中国が独自に開発したガス田の中で、水深が最も深く探査開発の難度が最も高いものとして知られています。一方、「深海1号」は世界初の10万トン級深水半潜水式石油生産・貯油プラットフォームにもなります。ガス田の東西両エリアには合わせて11坑の開発井が配備され、西エリアでの生産が早くも今年6月25日にスタートしました。

「深海1号」ガス田の総責任者・袁圓氏によりますと、「深海1号」ガス田で採掘された天然ガスはすでに、珠海市(Zhuhai)にある高欄天然ガス工場に輸送されており、全国の天然ガスのパイプラインネットワークにつながっているということです。また、分離プロセスを経て生成されたコンデンセート油は、中国初のダイナミックポジショニング (自動船位保持)タンカー「北海新希望」号によって輸送される予定で、このタンカーは8月30日、初の石油くみ上げ・輸送作業を順調に完了しています。

「深海1号」ガス田は生産本格化にともない、毎年30億立方メートルのガスを粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)や海南省などに供給する見通しです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News