【9月3日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は2日、火星で探査車「パーシビアランス(Perseverance)」が岩石サンプルの採取に成功したとみられると明らかにした。

 1度目の試みは岩が細かく砕けたことで失敗したが、1日夜に受信したデータによると、2度目の今回は成功したとみられる。

 NASAは、探査車のアームがサンプル採取を完了した後に撮影された画像が不鮮明だったことから、結果はやや不確かだと説明した。より良い日照条件で撮影された画像が4日までに送られてくる予定だという。

 NASAジェット推進研究所(JPL)のプロジェクトマネジャー、ジェニファー・トロスパー(Jennifer Trosper)氏は、「チームは場所を決定し、採取可能で科学的に価値のある岩石を選択し、採取した」と説明した。「今後、画像の日照条件という小さな問題を克服していく。チューブの中にサンプルがあると信じている」

 サンプル採取の対象となった岩石は、「ロシェット(Rochette)」と呼ばれており、長さ900メートルほどの小高い尾根にある。(c)AFP