【8月31日 Xinhua News】中国科学院生物物理研究所(北京市)と麗珠医薬集団(広東省珠海市)が共同で開発した新型コロナウイルスワクチン「V‐01」の第3相臨床試験がこのほど、フィリピンで承認された。

 V‐01は遺伝子組み換えタンパクワクチンの一種で、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の受容体結合ドメイン(RBD)を抗原とする。RBDはウイルスとヒト細胞表面のACE2受容体の結合における最も主要な部分で、この結合プロセスにより、新型コロナウイルスは宿主細胞に侵入するとともに感染を引き起こす。

 フィリピン食品医薬品管理局(FDA)は、V‐01ワクチンが第3相臨床試験で安全性と有効性を評価することを既に承認している。

 18歳以上の成人被験者の募集も始まっており、第1陣の被験者は25日に1回目の接種を終えた。

 麗珠生物の胡振湘(Hu Zhenxiang)副総経理は新華社(Xinhua)の取材に対し、V‐01ワクチンの第1相、第2相臨床試験の中間分析報告は満足のいくものだったと述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News