【8月28日 AFP】南米エクアドル沖のガラパゴス諸島(Galapagos Islands)で、絶滅の危機のひんしているガラパゴスピンクリクイグアナ(ピンクイグアナ、学名:Conolophus marthae)の個体数調査が行われ、残存する個体数は211匹と推定された。地元当局が27日、明らかにした。

 調査は、ガラパゴス諸島最大の島・イサベラ島(Isabela Island)北部にあるウォルフ火山(Wolf Volcano)で実施され、専門家と地元のレンジャー約30人が参加した。

 ガラパゴス国立公園局(PNG)は、「今回の個体数調査では、53匹のイグアナを発見し、(一時的に)捕獲した。その94%は、標高1500メートル以上の場所に生息していた」と発表した。この調査で、ピンクイグアナの個体数を211匹と推定できたという。

 ピンクイグアナは1986年に発見され、2009年に新種のガラパゴスリクイグアナと認定された。

 ピンクイグアナは、ウォルフ火山の25平方キロのエリアにしか生息していない。PNGはその生態や直面する脅威について研究するため、カメラを設置している。

 調査に参加したNGOによると、ピンクイグアナの幼体は見つからなかったという。(c)AFP