【8月26日 AFP】(更新、写真追加)各国による大規模なアフガニスタン退避作戦が行われている同国の首都カブールの空港付近で26日、2度の大規模な爆発があり、イスラム主義組織タリバン(Taliban)によると最大で20人が死亡した。

 タリバンのザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官はAFPに対し、「13~20人」が死亡し、52人が負傷したと説明。一方、市内の病院からの情報では、6人が死亡、90人が負傷したことが分かっている。米国防総省は、複数の米兵が死亡したと発表。同省のジョン・カービー(John Kirby)報道官は、事件を「複雑な攻撃」と呼んだ。

 カービー報道官のツイッター(Twitter)投稿によると、最初の爆発は空港のアビーゲート(Abbey Gate)で発生。その後、同ゲート付近のホテル「バロン(Baron)」周辺でも少なくとも1件の爆発があった。

 欧米諸国は先に、空港を狙ったテロの恐れがあると発表していた。アビーゲートでは、タリバンが同国の実権を握って以来、過去12日間にわたり数千人の退避希望者が集結。バロン・ホテルは、欧米諸国による退避作戦の一環で使用されてきた。

 カブールのAFP記者は、空港近くから煙が立ち上がる様子を確認。匿名を条件にAFPの取材に応じた目撃者は「爆発音が聞こえて、人々は完全なパニックになった。それからタリバンがアビーゲートの群衆を解散させるため、空に向けて発砲し始めた」と説明。「けがをした赤ちゃんを抱えて走る男性を見た」と語った。

 ソーシャルメディアには、手押し車でけが人を搬送する人々や、服が血に染まった男性の腕をつかむ少年の写真が投稿されているが、信ぴょう性は確認できない。(c)AFP