【8月26日 AFP】フランス政府は26日、アフガニスタンの首都カブールからフランス人と身の危険にさらされているアフガニスタン人を退避させる作戦を、27日夜までに終了すると発表した。

 ジャン・カステックス(Jean Castex)首相は、27日夜以降の「カブール空港からの退避は不可能になる」と仏ラジオ・テレビ・ルクセンブルク(RTL)に語った。政府の情報筋によると、空港の警備を担う米軍が今月31日までに撤退することから、27日の退避終了を余儀なくされたという。

 これに先立ちオランダ政府も、米軍から31日の米軍撤退前に退去するよう求められたとして、26日いっぱいでカブールからの退避便を終了すると発表。安全のためカブール空港には近づかないよう人々に呼び掛けるとともに、26日の最終便で空港にいる大使館員とオランダ軍部隊が退避すると明らかにした。

 オランダのシグリット・カーフ(Sigrid Kaag)外相とアンク・バイレフェルト(Ank Bijleveld)国防相は連名の書簡で、「痛恨の極みだ。(中略)オランダに避難する資格のある人々が置き去りにされることを意味する」と述べている。(c)AFP