【8月5日 AFP】日本政府からマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)前米国務長官の在任中に贈られた5800ドル(約63万円)のウイスキーのボトル1本の行方が現在、確認できない状態とみられ、米政府が調査を行っている。4日、米メディアが報じた。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)によると、このウイスキーは2019年6月24日に日本政府関係者から米国務省に贈呈された。当時、国務長官だったポンペオ氏はサウジアラビア訪問中で、同氏の手にボトルが渡ったかは不明だという。

 米政府関係者は、贈呈品の価値が390ドル(約4万3000円)未満なら自身で保有する権利を有するが、これより高価な品物は、買い取らなければ保有できない。ニューヨーク・タイムズは匿名の関係者の話として、消えたウイスキーの代金は米政府に支払われていないと伝えた。

 同紙によると、国務省が所在不明の贈呈品について公表するのは珍しい。米中央情報局(CIA)の長官も務めたポンペオ氏の代理人を務める弁護士によると、同氏はボトルの所在に関しては何も知らないと話している。(c)AFP