【7月30日 AFP】東京五輪に出場しているバスケットボール男子オーストラリア代表の主力選手、アロン・ベインズ(Aron Baynes)がバスルームで転倒して首のけがを悪化させて残りの試合に出場できなくなったことが、30日に明らかになった。これで同代表チームは、金メダル獲得を目指す上で大きな打撃を受けることになった。

 米プロバスケットボール(NBA)のトロント・ラプターズ(Toronto Raptors)に所属し、五輪に出場するのは3大会目となっているベインズは、ブーマーズ(Boomers、オーストラリア代表の愛称)が3点差で競り勝った28日のイタリア戦で後半に負傷した後、バスルームで滑ってけがを悪化させてしまった。

 チームドクターは「いろいろなことが重なった」とし、ベインズが「試合中のコートで負傷した後、バスルームで転倒してけがを悪化させた」と公表。さらに「医療スタッフにとって明白だったのは、これが通常のけがよりも少し深刻だったということだ。それで念のため病院に搬送され、現在は詳しい検査を受けている」と明かした。

 けがは回復するとみられているものの、五輪期間中の復帰は間に合わない見通しのベインズは、「五輪でプレーを続けられなくなって、本当にがっかりしている」とし、「これまでチームと懸命に練習に励み、母国にとって歴史的な五輪メダルを目指してきたから、仲間たちと旅を終えられないことに打ちのめされている。しかし、彼らが仕事をやり遂げてくれると確信している」とコメントした。

 世界ランキング3位のオーストラリアは、これまで五輪で金メダルを獲得したことはないものの、パティ・ミルズ(Patty Mills)やジョー・イングレス(Joe Ingles)らNBAプレーヤーを擁しており、壁を打ち破るための十分な戦力を備えている。(c)AFP