【6月29日 AFP】新型コロナウイルスのワクチン接種回数が29日、世界全体で30億回を超えた。各国当局のデータを基にしたAFPの集計で明らかになった。

 接種ペースが加速しており、10億回に到達するまでには20週を要したが、10億回から20億回には6週、20億回から30億回までは4週しかかからなかった。

 接種回数は中国の12億回が最多で、世界のワクチン接種の約4割を占める。次はインドの3億2900万回、米国の3億2400万回となっている。

 世界保健機関(WHO)などが運営する、ワクチンの公正な分配を目指す国際枠組み「コバックス(COVAX)」により、最貧国でもワクチン接種が始まったが、世界のワクチン格差は依然として大きい。

 最貧国では100人に対して1回の接種が可能である一方、最富裕国では79人に対して1回の接種ができる。(c)AFP