チチパスの祖母が他界、全仏OP決勝直前に訃報届く
発信地:パリ/フランス
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【6月14日 AFP】13日に行われた全仏オープンテニス(French Open 2021)の男子シングルス決勝で、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に逆転負けを喫して優勝を逃したステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が、試合開始直前に父方の祖母の死を知らされていたことが分かった。
試合はチチパスが2セットを先取したところから7-6(8-6)、6-2、3-6、2-6、4-6で逆転負け。これによりジョコビッチはグランドスラム通算19勝目を挙げた。
その後の14日未明にインスタグラム(Instagram)を更新した22歳のチチパスは、自身初の四大大会(グランドスラム)決勝を祖母にささげると投稿した。
「コートに入る5分前に最愛の祖母が亡くなった。聡明(そうめい)で信念のある献身的な女性で、これまでに会った誰とも比較することができない」
「この世界には彼女のような人がもっと必要だ。彼女のような人はみんなを元気にし、夢を見させてくれる」
ジョコビッチ、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の「ビッグスリー」の後継者と考えられているチチパスだが、訃報を受け、人生にはトロフィーの獲得よりもっと大切なことがあるとつづった。
「人生は勝ち負けじゃない。一人であっても、誰かと一緒にいても、人生のすべての瞬間を楽しむことだ。悲惨で下品ではない、意味のある人生。トロフィーを掲げること、勝利を喜ぶことは大事だが、すべてではない」 (c)AFP