【5月28日 Xinhua News】中国福建省(Fujian)福州市(Fuzhou)長楽区古槐鎮高楼村に伝わる「高楼米線」は、米粒を線のようにつなぎ合わせ各種の立体芸術作品を作り上げる民間工芸。100年以上の歴史を持つとされるが、さまざまな原因から近現代に入って伝承が途切れ、ほとんど途絶えかけていた。1987年生まれの陳国鋭(Chen Guorui)さんは、美術工芸系の大学を卒業後、故郷の高楼村に戻り、高齢の元華僑や村民に教えを請い、資料を集め、試行錯誤を重ねて、この失われかけていた技法をよみがえらせた。さらに着色技術と防腐技術を導入し、伝統的な無形文化遺産に新たな命を吹き込んだ。

 各方面からの支持を得て今では、高楼米線は福州市の無形文化遺産リストに登録され、市内長楽区の四つの学校に伝習拠点が設置された。子どもたちが故郷の伝統文化の魅力に触れられるよう、陳さんは仕事の休みを利用して学校を訪れ、高楼米線の制作技法を教えている。(c)Xinhua News/AFPBB News