【5月20日 Xinhua News】中国の探査機「天問1号(Tianwen-1)」が15日、火星への着陸に成功した。武漢紡織大学の徐衛林(Xu Weilin)教授率いるチームが開発した火星探査機の超耐熱弾性シーリング装置は、探査機の姿勢制御を保証する重要な役割を担った。

 武漢紡織大学の18日の発表によると、同装置は姿勢制御エンジンの出口ノズル尾管と水抜き用シームレス管の接合部に組み込まれている。特殊な無機繊維材料と金属材料を複合化して製織したこの装置は、姿勢制御エンジンの出口ノズルから発生する1500度の高温を遮断、密閉することに成功し、姿勢制御エンジンの出口ノズル尾管と水抜き用シームレス管の弾性連結を実現。超耐熱弾性ヒートシール技術により、エンジン火炎の高温熱伝導が周辺機器の動作に及ぼす影響を遮断し、エンジン火炎の漏れを防ぎ、姿勢制御エンジンの火炎噴射時に発生する逆推力を正確に制御することを可能にした。

 材料の問題を克服するため、チームはさらに断熱・弾性機能を分離する画期的な設計プランを提案した。特殊な無機繊維材料と金属材料を複合化して製織することで、装置の安定性を確保するとともに、装置に必要とされる技術的指標を最終的に達成した。(c)Xinhua News/AFPBB News