【4月20日 AFP】ロシアの野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏(44)の主治医を含む医師団が20日、矯正労働収容所内の病院で治療を受ける同氏との面会を拒否された。

 ナワリヌイ氏は先月31日、ハンガーストライキを開始。医師団は先週末、同氏の健康状態が急激に悪化しており、「いつ何時」亡くなってもおかしくないと警告していた。

 刑務当局は19日、ナワリヌイ氏を首都モスクワの約100キロ東方のウラジーミル(Vladimir)州にある矯正労働収容所から同州内の別の収容所にある医療施設に移した。その際、同氏の健康状態は「申し分ない」と主張し、治療の一環でビタミン剤が投与されていると説明していた。

 アナスタシア・ワシリエワ(Anastasia Vasilyeva)主治医を含む医師団はこれまでにも複数回面会を試みたが、いずれも当局に拒否されている。

 20日朝も医師団は面会できなかったが、同日中にまた来るよう言われたという。

 ナワリヌイ氏の陣営は支援者に対し、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の年次教書演説が予定されている21日にデモを実施し、同氏の扱いに抗議するよう呼び掛けている。(c)AFP